住宅ローンの特権として、万が一契約者が住宅ローンの返済途中で不慮の事故や病気により亡くなってしまった、もしくは高度障害を患ってしまった場合には、残りの住宅ローンの残金は支払わなくてよくなる、という制度があります。
これは、万が一に備え、住宅ローンの契約の際に団体信用生命保険(団信)に加入しているからであり、これにより、残りの住宅ローンは契約者に変わって生命保険会社が支払う仕組みになっているのです。
そのため、住宅ローンの審査では、契約する方の健康状態が良好であるのかも審査項目の一つとなっています。
住宅ローンは一般的な銀行ローンのように4~5年程度で完済するようなものではありません。
4~5年程度であれば、多少体調が悪い、病気をしていても亡くなってしまうケースは少ないでしょうし、万が一亡くなってしまったとしても、残りの返済額も少ないです。
しかし、仮に30年の住宅ローンを組んで、4~5年で亡くなってしまえば、残りの数千万円を生命保険会社が支払わなければいけなくなるのです。
また、健康状態がどのような状態でも住宅ローンを組めるのであれば、たとえばガン末期で余命数ヶ月と診断された方が残された家族のために豪邸を建てる、そして支払いもしなくていいということがまかり通ってしまうのです。
こういったことがないように、住宅ローンの審査では、健康状態が良好であるかどうかチェックされます。
もし病気を持っている方、しかもそれが命に関わるような病気であれば、住宅ローンの審査をクリアするのは難しいでしょう。
場合によっては病気だけでなく、体重が多すぎることで審査が通らないこともあるのです。