住宅ローンの審査では、収入がどれくらいあるのかという点が、まず一番最初に見られるポイントで、全ての審査項目の基準となります。
収入イコール実際にどれだけの返済能力があるのかを見極める項目、となりますので、住宅ローンに限ったことではなく、すべてのローン商品でも審査の大切なポイントです。
また、収入がどれだけあるか、というのは月収ではありません。
たしかに実際は毎月の返済となりますので、月々どれくらいの収入があるのかが大切なポイントと思われがちですが、住宅ローンの場合は、月収ではなく年収が重要となります。
それは、月収だと職種によってはその月によって収入が大きく変わってしまうものがあるからです。
たとえば米農家となると、収入のほとんどは収穫して出荷した月に1年の収入の大部分を占めます。
それ以外の月となると、ほとんど収入がなくなってしまうのです。
そのため、月収で審査をすると、正しい基準となりませんので、審査はすべて年収が基本となるのです。
もちろん、年収は高ければ高いほどいいのですが、住宅の購入費用はピンからキリまであり、いくら年収が高くても購入する不動産価格が高ければ審査をクリアしにくくなりますし、逆に年収が少なくても、少ない購入金額であれば審査をクリアできる可能性があるのです。
あくまで年収の基準となるのは、実際に支払う不動産の価格、毎月の返済額なのです。
もし年収に見合った価格でない場合には、やはり審査をパスできなくなってしまうことでしょう。